モウズイカの花紀行

花目的で東北の山を歩いてます。

【リメイク】2019年7月6日、滝の小屋から鳥海山へ。1

6月19日、秋田駒ヶ岳でクマに遭いました(こちら)。
それ以降、ショックで山行きを控えております。
しばしの間、過去の山歩きリメイク記事ばかり続きますが、どうかご寛容くださいませ。

鳥海山はいつも秋田側の鉾立や祓川から登っているが、
今回は山形側の湯の台、厳密には滝の小屋から登ってみた。
このルートは今まで真夏から秋にかけて、それも途中の河原宿までしか歩いていない
(記録は「2008年8月12日、鳥海山花紀行・前編」と「鳥海山南面・草紅葉紀行(2018年9月28日)」)。
夏の初め頃はどんな花が咲いているのか興味があったので、
今年は既に6月12日にアタックしているが、
その日は雪による通行止めで挫折した(記録はこちら)、
今回が二度目のアタックとなった。
今日は夜明け前は晴れており、下界からも鳥海山本体が見えていたが、
何故か中腹、滝の小屋付近には雲がかかっていた。

庄内平野、八幡町付近から夜明けの鳥海山を望む。


参考マップ


滝の小屋入口の駐車場(標高は約1200m)


30分ほどで滝の小屋(標高は約1280m)。


小屋の近くでは、ニッコウキスゲが一輪だけ咲いていた。


小屋の先には雪渓が迫っており、上の方はガスで何も見えなかった。


この雪渓を少しだけ登るが、その前に渡渉しなければならなかった。


八丁坂入り口まで進み、来し方を振り返ると滝の小屋や渡渉点、雪渓が見えた。


八丁坂(標高1300~1530m)はミヤマナラなどの低木にびっしりと覆われた斜面で
花も適度にあり、見晴らしが好い。
しかし晴れていたら、暑くてしんどいところ。
今日は雲で日差しが遮られていたので消耗することはなかった。

ミヤマナラ


ウラジロヨウラク


ウラジロハナヒリノキ


マルバシモツケ


ヤマハンショウヅル


ハクサンフウロは咲きだしたばかり。


八丁坂も上の方に来たら、ヨツバシオガマが多くなってきた。

ヨツバシオガマ


ネバリノギラン


ムラサキヤシオ


河原宿(標高は約1540m)が近づいたら、急に平らになった。
そして雲も晴れて、目の前にドーンと鳥海山本体が現れた。

河原宿小屋跡付近から、鳥海山を望む。


ここから先、少し行ったら、雪渓歩きになった。
マップによるとまずは大雪路(おおゆきじろ)を登る。


このルートが(鉾立ルートに較べ)花が少ないと感じるのは、雪渓のせいだろう。
今頃の時期だとルート全体の約三分の一が雪渓歩きだ。
登りは久々にアイゼンを履いて、雪渓の左端の方を歩いた。


雪渓際の融けた斜面に咲いていたのはミツバノバイカオウレン
そしてニッコウキスゲの芽出し。


雪渓をけっこう登ったところで振り返ったら、雲の上に月山が見えた。


」へ続く。